【S7-3】カルシウム拮抗薬、β遮断薬の生殖発生毒性試験
1)大鵬薬品工業株式会社
2)第一三共株式会社
2)第一三共株式会社
妊婦に薬を処方しなければならない場合、または妊娠に気づかずに薬を服用してしまった場合の対応は主に症例対照研究やコホート研究などのヒトのデータを基に行われる。しかし、これらデータの集積には長い期間を要し、発売後の期間が浅く、使用経験の少ない薬ではヒトにおけるデータがほとんどないのが実情である。それに対し非臨床試験(動物実験)成績は承認申請に必要なデータであるため、新たに発売される医薬品には必ず存在する。日本の添付文書および欧米のラベリングではヒトと動物実験の両方のデータから、妊娠に対する危険度が評価されているが、ヒトのデータが集められる前は非臨床試験成績による安全性評価の重要性が増すことになる。また、動物実験データの概要は添付文書やインタビューフォームに記載されており、Web上で公開されている承認申請資料を参照することも可能である。
日本先天異常学会学術集会では15年にわたり妊娠と薬剤に関するシンポジウムを続けているが、今回は降圧薬を取り上げることとした。カルシウム拮抗薬としてはアムロジピン,ニフェジピン、ニカルジピン、ジルチアゼム、β遮断薬としてはビソプロロール,カルベジロール,アテノロール,ラベタロール,プロプラノロールなどが含まれる。 これらのヒトにおけるデータ、臨床における使用上の注意点などは他演者から示されることから、この発表ではこれらのうち代表的なものについて動物実験結果を紹介し、非臨床試験成績から妊娠期間中の薬剤使用の安全性について考えてみたい。
日本先天異常学会学術集会では15年にわたり妊娠と薬剤に関するシンポジウムを続けているが、今回は降圧薬を取り上げることとした。カルシウム拮抗薬としてはアムロジピン,ニフェジピン、ニカルジピン、ジルチアゼム、β遮断薬としてはビソプロロール,カルベジロール,アテノロール,ラベタロール,プロプラノロールなどが含まれる。 これらのヒトにおけるデータ、臨床における使用上の注意点などは他演者から示されることから、この発表ではこれらのうち代表的なものについて動物実験結果を紹介し、非臨床試験成績から妊娠期間中の薬剤使用の安全性について考えてみたい。