【O-58】細胞内サンプリングシステムSS2000を用いた1細胞解析ソリューション
横河電機株式会社 ライフ事業本部 マーケティングセンター プロダクト戦略部
細胞内サンプリングシステムSS2000を用いて共焦点顕微鏡で撮像しながら先端径が数μmのガラスチップにより、1細胞レベルで細胞内成分やホールセル、組織切片上の微少領域を採取した。ミトコンドリアをターゲットに採取し遺伝子解析を行い、ミトコンドリア含有領域の選択的採取に成功した。また、ホールセルを採取してsingle cell RNA-seqを実施した結果、従来法と遜色のないデータを取得できた。凍結切片中の微小領域を採取し、遺伝子解析を行い、採取した領域のRNAを検出できた。SS2000を用いることで個々の細胞の遺伝子発現結果と画像情報を結びつけることが可能となった。従来の手法では不可能な1細胞内の細胞小器官、癌細胞に隣接する細胞、特異な形態変化を示す細胞など、位置・形態情報を保持したまま特定のターゲットを採取し解析することで、細胞小器官や細胞機能、疾患機構の解明に繋がることが期待される。