【O-52】胎児期マウス・ラット精巣索の三次元構造
1)公立小松大学 保健医療学部 臨床工学科
2)金沢大学 大学院医薬保健学総合研究科 泌尿器集学的治療学
3)東京医科大学 人体構造学
2)金沢大学 大学院医薬保健学総合研究科 泌尿器集学的治療学
3)東京医科大学 人体構造学
精巣索の伸長とコイリングが発生する精巣形成後期過程において、マウスおよびラットの精巣索の詳細な三次元構造を明らかにすることを目的とした。マウス(E15.5とE18.5)・ラット(E16.5とE19.5)の右精巣の連続切片を作製し、三次元再構築ソフトを用いて、三次元再構築を行なった。精巣索の本数はマウス・ラットでそれぞれ12.7本・27.8本であった。精巣索1本あたり分岐数がマウス・ラットでそれぞれ1.52箇所・0.30箇所であった。白膜に接しない管の割合がマウス・ラットでそれぞれ6.5%・23.0%であった。マウス・ラットともに、精巣索は頭部側でコイリングが強く、尾部側でコイリングが弱かった。また、精巣索は精巣網側から観察すると、すべて時計回りであった。マウス精巣索はラットと比較し、高頻度で吻合していることが明らかになった。また、マウス・ラットともに、時計回りの精巣索のコイリングが頭部側から尾部側に進行することが明らかになった。