【O-50】咽頭発生におけるCardiopharyngeal mesodermとDiGeorge症候群原因遺伝子Tbx1の貢献
1)エクス=マルセイユ大学 マルセイユ発生生物学研究所
2)イタリア学術会議 アドリアーノ・ブッツァーティ・トラヴェルソ遺伝子生物物理学研究所
3)フェデリコ2世・ナポリ大学 分子医学医用生体工学部
4)東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 分子発生学分野
2)イタリア学術会議 アドリアーノ・ブッツァーティ・トラヴェルソ遺伝子生物物理学研究所
3)フェデリコ2世・ナポリ大学 分子医学医用生体工学部
4)東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 分子発生学分野
咽頭は摂食や嚥下、呼吸、発声などマルチな機能をもつ器官である。咽頭は発生時に一時的に形成される咽頭弓に由来し、そこには骨格や結合組織などに分化し周囲の組織へ形態パターン情報を与える神経堤細胞と、咽頭筋と心筋に分化する心臓咽頭中胚葉(CPM)が含まれる。これまで神経堤細胞が咽頭発生において重要であるとされてきたが、その確証は得られていなかった。発表者はCPMが咽頭発生に貢献すると推測し、CPMを特異的に標識するMef2cーCreマウスをYFPレポーターマウスとかけ合せ、その派生物を観察した。その結果、内側咽頭骨格、咽頭筋と体節由来の舌骨下筋の結合組織、間葉細胞がラベルされた。CPMを標識するTbx1ーCreマウスでも同じ組織がラベルされた。さらにCPM発生に重要なTbx1をCPM特異的に取り除いたところ、骨格筋のパターン異常が観察された。したがってCPMが咽頭発生に重要であることが示唆された。