【O-49】生後の仔の行動と脳内モノアミンプロファイルの変化における妊娠期の低栄養と過剰葉酸の相互作用について
1)滋賀医科大学 解剖学講座 生体機能形態学
2)滋賀医科大学 産婦人科学講座
3)近江八幡市立総合医療センター 産婦人科
4)京都橘大学 健康科学部
5)滋賀医科大学 情報総合センター
6)滋賀医科大学 再生・修復医学
2)滋賀医科大学 産婦人科学講座
3)近江八幡市立総合医療センター 産婦人科
4)京都橘大学 健康科学部
5)滋賀医科大学 情報総合センター
6)滋賀医科大学 再生・修復医学
妊娠期の適切な葉酸摂取は子の神経系発生異常のリスクを低減するが、過剰摂取の影響は報告によって様々である。我々は妊娠期の過剰葉酸摂取と他の要因との相互作用のため表現型が一定しないと考え、過剰葉酸と低栄養の相互作用を解析した。雌ラットを対照群と低栄養群に分け、低栄養群の摂餌量を妊娠5.5から11.5日まで対照群の40%に制限した。さらに各群について妊娠全期間にわたり標準粉末飼料(2mg葉酸/kg含有)または葉酸強化食(10 m葉酸/kg含有)を投与した。生後9週の産仔雄において、過剰葉酸は活動性増加と不安様行動減少に、低栄養は活動性減少に関連していた。さらに過剰葉酸摂取と低栄養は仔の脳内モノアミンレベルを各々固有のパターンにシフトさせた。妊娠期の低栄養と過剰葉酸は仔の脳内モノアミンプロファイル変化や行動変化において相互作用をする可能性がある。本研究は滋賀医科大学動物実験委員会の承認を得ている。