【O-31】一宮市立市民病院におけるPNAMを用いた口唇口蓋裂の治療
一宮市立市民病院
一宮市立市民病院では平成15年より口唇口蓋裂の治療を行っている。当初はHotz床を用いた術前治療を行い6~8ヶ月、体重6kgで口唇形成術、1歳半~2歳、体重10kgでpush-back法を用いた口蓋形成術を行っていた。しかし術後の瘻孔形成や上顎の劣成長などの問題点があり、それらを改善するために治療法の変更を行ってきた。現在では初診日よりPNAM装置を用いた術前顎矯正を行い、生後3~6ヶ月でMillard変法による口唇形成術。生後12~18ヶ月、体重9kgを目安にFurlow変法による軟口蓋形成術、生後18~24ヶ月で硬口蓋形成術を施行している。その結果、良好な顎形態と咬合関係を獲得でき、瘻孔閉鎖床が必要なケースはなくなった。今回は、われわれが現在行っている口唇口蓋裂の治療についてその概要を報告する。