【O-30】RAP法の免疫組織化学的手法への応用と最適化
1)金沢医科大学 解剖学1
2)金沢医科大学 一般教育機構生物学
2)金沢医科大学 一般教育機構生物学
新世代のホールマウント骨染色プロトコルのために我々が開発した迅速組織透明化法(RAP)は組織構築の保持が極めて良好であることから、免疫組織化学的解析にも応用できることをこれまでの学術集会で報告してきた。RAPは安価で簡便な透明化手法でありながら、免疫組織化学的解析において標本の深部観察を可能にし、標識された構造の3D像の取得や空間配置の観察に有用である。RAPが今後、標準的な組織透明化法として免疫組織化学的解析に広く利用されるためには、プロトコルの標準化と、組織の種類や大きさ、観察対象の構造や物質の種類に対応したプロトコルの最適化が必須である。今回、マウス胎児ホールマウント標本、およびマウス成獣各臓器の厚切りスライス標本で、RAPを用いた免疫組織化学的解析(RAP-IHC)の標準化プロトコルの検討を行い、さらに組織や観察対象の違いによるプロトコル最適化を行った。