【O-29】迅速骨染色法(RAP-B)の大型の魚類標本への応用と教育現場での活用について
1)金沢医科大学 解剖学1
2)金沢医科大学 スチューデントリサーチャープログラム
2)金沢医科大学 スチューデントリサーチャープログラム
我々は小型魚類、アフリカツメガエル、およびマウス・ラットの胎児や新生児で全身骨染色標本作製するための迅速骨染色法(RAP-B)を開発した。さらにRAP-Bに除毛処理を組み合わせたRAP-B/HRを考案し、マウス成獣等の有毛動物でも短期間かつ簡便に全身骨染色標本を作製することを可能にした。RAP-Bは、1)迅速な骨染色標本作製が可能である、2)使用する試薬が安価である、3)従来の骨染色法より手順が簡便である、という利点があり、大型標本の作製や学校教育での骨染色に適した手法と思われる。今回、我々が既に取り組んでいる従来の骨染色法では困難だったより大型の標本での全身骨染色標本の作製(主に魚類)、および小学5、6年生を対象とした骨染色標本作製プログラム(日本学術振興会のひらめき☆ときめきサイエンス事業)について紹介し、今後RAP-Bが多方面で広く活用される可能性について考察する。