【O-27】拡散テンソルイメージングを応用したヒト胎児横隔膜形成の三次元的解析
1)京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻
2)京都大大学院 情報学研究科 システム科学専攻
3)島根大学 副学長(研究推進、グローバル化担当)
4)京都大学大学院 医学研究科附属先天異常標本解析センター
5)佐賀県立 九州シンクロトロン光研究センター
2)京都大大学院 情報学研究科 システム科学専攻
3)島根大学 副学長(研究推進、グローバル化担当)
4)京都大学大学院 医学研究科附属先天異常標本解析センター
5)佐賀県立 九州シンクロトロン光研究センター
ヒト胎児横隔膜の形成過程を明らかにするため、京都大学大学院医学研究科附属先天異常標本解析センター保有のCarnegie stage (CS)16~23のヒト胚子15例、島根大学医学部解剖学講座保有のヒト胎児(頭殿長34-88mm)20例を対象にT1強調画像、拡散テンソル画像、位相コントラストX線CT画像を取得後、三次元再構成像、Tractographyを作成し形態観察を行った。横隔膜はCS20に完全に閉鎖した。横隔膜の厚みは頭殿長46mmまで均一であったが、その後は食道裂孔周囲が最初に厚くなり、続いて外側周縁部の厚みが増した。TractographyではCS19から食道裂孔周囲の線維走行が確認され始め、CS20以降で外側周縁部の線維走行も成長と共に明瞭に確認できた。頭殿長46mm以降、周縁部の腰椎部、肋骨部、胸骨部が区別できたが、内側部はFractional anisotropy値が低下し、走行不明瞭であった。本研究は京都大学医の倫理委員会で承認されている(E986, R0316, R2224)。