【O-24】口腔先天異常における疫学的研究 第1報 横顔裂(顔面横裂)を有する第一第二鰓弓症候群について
1)愛知学院大学歯学部附属病院 口唇口蓋裂センター
2)愛知学院大学歯学部 口腔先天異常学研究室
2)愛知学院大学歯学部 口腔先天異常学研究室
諸言:口腔先天異常のうち、第一第二鰓弓症候群の中で顔面裂(顔面横裂・巨口症)を有する症例について疫学的に分析を行なったので報告する。方法:愛知学院大学歯学部附属病院口唇口蓋裂センター及び関連施設に1973年4月-2022年3月の49年間に受診した横顔裂31症例を対象とした。調査項目は性差、裂側、合併症等とした。結果:1.性差は男性13人(41.9%)、女性18人(58.1%)であった。2.裂側では、片側26人(83.9%)、両側5人(16.1%)であった。また片側の症例における左右差は、左側10人(38.5%)、右側16人(61.5%)であった。3.合併症では副耳、耳介変形等耳部の先天異常が最も多く、心疾患や腎疾患等も認めた。考察:横顔裂については各施設の症例は少ないため他の施設よりの報告も含めて疫学研究を行なっていくことが重要であると考えられた。