【O-18】本邦における先天異常モニタリングによって得られた外表奇形等の動向
1)横浜市立大学 産婦人科
2)クリアリングハウス国際モニタリングセンター日本支部
3)日本産婦人科医会
2)クリアリングハウス国際モニタリングセンター日本支部
3)日本産婦人科医会
日本産婦人科医会では1972年より全国の先天異常モニタリングを行っている。多くの調査協力施設の尽力のもと、これらのデータはクリアリングハウス国際モニタリングセンター日本支部において集計解析されている。さらにWHOの関連組織である国際先天異常監視機構と連携して世界中でサーベランスが行われている。今回我々は、全国調査で2020年に得られたモニタリング対象例110555例を検討した。先天異常児数は3478児であり3.15%であった。全国の奇形種類別発生順位では、心室中隔欠損症(576例)が最も多く、以下動脈管開存症(200例)、耳瘻孔(182例)、21トリソミー(187例)と続いた。全国を9ブロックに分けても、心血管先天異常や21トリソミーが多く報告され、地域による大きな変化は認められなかった。また、経年変化においても大きな変化は認められなかった。今後も継続して調査を行う予定であるが、調査施設や内容など、解決すべき課題も指摘されている。