【O-13】COVID-19罹患妊婦に対してプレドニゾロンを投与した一例
1)横浜市立大学附属病院 薬剤部
2)横浜市立大学附属病院 遺伝子診療科
3)横浜市立大学附属病院 救急科
4)横浜市立大学附属病院 産婦人科
2)横浜市立大学附属病院 遺伝子診療科
3)横浜市立大学附属病院 救急科
4)横浜市立大学附属病院 産婦人科
【背景】本邦ガイドラインでは、酸素投与を要する中等症以上のCOVID-19患者に対してデキサメタゾン(以下、DEX)投与を推奨している。妊婦には胎盤移行の少ないプレドニゾロン(以下、PSL)を考慮するが、その症例報告は限られる。今回COVID-19罹患妊婦に対してPSLを投与した一例を経験したので報告する。
【症例】31歳2妊1産、高度肥満(BMI=38)と妊娠糖尿病を合併。妊娠19週4日に酸素3L/min投与下でSpO2:95%と呼吸状態悪化を認め当院搬送された。レムデシビル100mg/日、PSL40mg/日、ヘパリンCa皮下注1万単位/日を開始、妊娠21週まで継続された。その後、妊娠38週2日に選択的帝王切開で2988gの女児を出産、アプガースコア8/9で経過良好であった。
【結論】妊娠週数よりDEX短期間投与による胎児への影響は小さいと考えたが、薬剤師と関係診療科で協議の上、今回はガイドラインに基づきPSL投与となった。PSLにもDEXと同様にCOVID-19への治療効果が得られたと考える。
【症例】31歳2妊1産、高度肥満(BMI=38)と妊娠糖尿病を合併。妊娠19週4日に酸素3L/min投与下でSpO2:95%と呼吸状態悪化を認め当院搬送された。レムデシビル100mg/日、PSL40mg/日、ヘパリンCa皮下注1万単位/日を開始、妊娠21週まで継続された。その後、妊娠38週2日に選択的帝王切開で2988gの女児を出産、アプガースコア8/9で経過良好であった。
【結論】妊娠週数よりDEX短期間投与による胎児への影響は小さいと考えたが、薬剤師と関係診療科で協議の上、今回はガイドラインに基づきPSL投与となった。PSLにもDEXと同様にCOVID-19への治療効果が得られたと考える。