![【O-1】ニルマトレルビル[新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)経口阻害薬]の動物モデルを用いた生殖発生毒性の評価](https://jts62.jp/cms/wp-content/uploads/2022/07/O-01.jpg)
【O-1】ニルマトレルビル[新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)経口阻害薬]の動物モデルを用いた生殖発生毒性の評価
1)ファイザーR&D合同会社 非臨床開発研究部
2)米国ファイザー社グロトン
3)米国ファイザー社パールリバー
4)米国ファイザー社ケンブリッジ
2)米国ファイザー社グロトン
3)米国ファイザー社パールリバー
4)米国ファイザー社ケンブリッジ
[緒言]ニルマトレルビルは新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のメインプロテアーゼ(3CLプロテアーゼ)の選択的かつ強力な経口阻害薬である。[目的・方法]患者に生殖能力を有する者が含まれることを考慮し,ラットおよびウサギを用いた胚・胎児発生に関する試験および雌雄ラットを用いた受胎能および初期胚発生試験を実施し,ニルマトレルビルの生殖発生への影響を評価した。[結果]雌雄ラットの受胎能および初期胚発生に対する影響はみられず,ラットおよびウサギに重度の発生毒性(胎児異常および胚・胎児死亡など)を示唆するような毒性所見はみられなかった。[考察・結論]今回の結果は,ニルマトレルビルの標的が哺乳類の細胞に存在しないウイルス特異的タンパク質であり,酵素活性の阻害が高い選択性を示すことおよび遺伝毒性が認められていないことと整合している。本研究は所属施設の倫理審査委員会の承認を得ている。