【O-47】マウスの皮膚バリア形成におけるメラノコルチン5受容体の役割
1)金沢医科大学 医学部 解剖学1
2)和歌山リハビリテーション専門職大学 健康科学部 リハビリテーション学科
3)愛知学院大学 歯学部 歯科理工学講座
4)金沢医科大学 一般教育機構 生物学
5)金沢医科大学 総合医学研究所 ゲノム損傷応答研究分野
6)京都大学大学院 医学研究科 附属動物実験施設
7)金沢医科大学 看護学部
8)島根大学
9)金沢医科大学 医学部 皮膚科学
2)和歌山リハビリテーション専門職大学 健康科学部 リハビリテーション学科
3)愛知学院大学 歯学部 歯科理工学講座
4)金沢医科大学 一般教育機構 生物学
5)金沢医科大学 総合医学研究所 ゲノム損傷応答研究分野
6)京都大学大学院 医学研究科 附属動物実験施設
7)金沢医科大学 看護学部
8)島根大学
9)金沢医科大学 医学部 皮膚科学
表皮に発現が認められるものの、役割がほとんど明らかになっていないメラノコルチン5受容体(MC5R)について、MC5Rノックアウトマウス(MC5R-/-)に対するUVB照射モデルを用いて機能解析を行った。MC5R-/-の皮膚バリア機能は低下しており、野生型では潰瘍を生じない照射量でも潰瘍を生じた。電子顕微鏡解析により、MC5R-/-ではトランスゴルジネットワーク(TGN)から分離した層板顆粒の減少とTGNの拡張、マージナルゾーンとケラチノサイト細胞間における脂質貯留の減少が明らかになった。MC5R欠損によりケラチノサイトにおける脂質分泌機能の障害が惹起され、皮膚バリア機能の低下につながると考えられた。本研究により、表皮におけるMCRの役割として、MC1Rを介したメラニン色素誘導による紫外線防御機構、MC2Rを介したグルココルチコイド分泌による抗炎症機構に加えて、新たに、MC5Rが紫外線感受性および皮膚バリア形成に関与することが示唆された。